特殊な事例 ~親族買取り+破産のケース~

Aさんは、郊外で弁当屋を長年営んでいました。 当初は店を借りてやっていましたが、10年前に住居兼店舗を購入しました。 しかし、売上がどうもよくありません。 その為、カード会社や消費者金融からここ数年で700万以上借りています。 商売をやめても、もう60歳のAさんは転職も難しく、あいにく国民年金も未納だったので年金も貰えず、今後賃貸に住む事もできません。

 処理方針

本件の場合、本人はこのご自宅を保有するかについては大きなこだわりはなかったのですが、少なくとも商売は続けないと全く生活できない状況でした。(仕事も全くやめ生活保護を受ける事も勧めましたが、本人は受け入れませんでした。)

そこで商売をどこで続けるか検討したのですが、別の所を借りたくても、その敷金、保証金もありません。(住宅ローンと住宅売却予想額はトントンで、任意売却しても+は出ません。) となれば同じ場所でやるしかありません。そう決まると本人も俄然、自宅に愛着ができてきました。

もっとも住宅ローン以外の債務は多額で700万以上あり、利息による再計算をしてもかなり残りますので、それへの対応が必要となります。 しかし収入は乏しく、任意整理も個人再生もできません。

そこで、親族を片っ端から探し回り、家を任意売却で買取ってもらい、残った債務を自己破産で帳消しにしました。 その上で親族に賃料を払い借りうけ、居住、商売を続ける事ができました。

弁護士の目

本件では、売上が致命的に低く、傍目からみれば廃業やむなしでした。 その場合、生活保護を受給しても良いと思いましたが、本人が固辞しましたので、上のような方法になったのです。 勿論、この方法「親族買取り」は、本人を助ける意思と経済力がある親族がいる場合しかできない方法であり、いつも可能な訳ではありません。

しかし、借金多い=必ず破産でなく、諦めずに色々な方法を検討する事も大事な場合があるという、良い教訓になりました。

借金の問題には必ず解決策があります。ご相談に来られた方が最も幸せになれるような解決をご提案いたします。