自己破産した人でも遺産相続できるの?

結論から先に言うと、自己破産だけの要因で権利の喪失はありません。
自己破産をすると、人として大変問題があるように言われる事はあります。
その自己破産のせいで、本来受け取るべき遺産相続から外される事はあるのでしょうか?
細かくは弁護士に相談されるのがいいですが、遺産相続の際に相続人から外される、あるいは権利を失うには法的な条件があります。
遺産相続の際亡くなった被相続人や自分の他の相続人を殺害したり、遺言書を脅迫して書かせたり、遺言書を勝手に破棄したりした人は相続人では無くなります。これを相続欠格と言います。
このような条件の相続欠格で自己破産が絡んでくるのは考えにくいです。
また、被相続人に対し日々暴力をふるっていたり、非行があったと認められる場合には、被相続人の意志で相続できないようにする事ができます。それを相続廃除といいます。
相続廃除の非行に関しては、どういう理由で自己破産に至ったかによって、相続廃除できる可能性があります。それは遺産を相続人が受け取る事ができない可能性があるのです。
ただ同時に、逆を返すと自己破産という理由だけでは、遺産相続の権利が無くなる事はないといえるのです。
そのあたりは、人それぞれ個別に違う事情がありますので、まずは弁護士に相談するのが一番です。
前項で、自己破産したからといって、無条件に遺産相続する権利は失う事はないのはご理解いただけたかと思います。
相続廃除とならず、遺産を受け取るタイミングが自己破産の前後であった場合、それは何の影響もないのでしょうか?
実は、自己破産の前と後では大きな違いがあるのです。
自己破産が決定する前に、被相続人が亡くなると相続が開始します。
それにより、受け取る財産は家から何から全て自己破産の際に処分してお金に変え返済に回されるのです。
場合によってはそれで借金が消える場合もあるので、自己破産もせずに助かったとも言えるでしょう。
これは自己破産に向かって手続きを始めた後も同様です。
不動産や株等の財産名義が相続人に書き換わっていなくても、全て対象になります。
相続はできますが、ある意味財産は手元に残らず右から左になる訳です。自己破産の関係で遺産は受け取れなかったとも言えるのです。
ですが、相続財産が自己破産が決定した後であれば、お金であろうと家であろうと処分して債務者に払う必要はありません。
全て手元に残るのです。
また、遺産相続はタイミングやその内容によって、自己破産が出来なくなる事もあります。
自己破産を考える際に遺産相続が生じた場合は、素人判断せずに早めに弁護士に相談しましょう。
自己破産は相続と絡むと色々ややこしい面があります。
分からずに勝手に色々してしまうと、弁護士でもどうしようも無くなる事があります。
それは安易に遺産分割をしてしまう事です。
勿論受け取った事を隠しても隠しきれるものではありませんが、わざと相続する財産を減らしたような事に判断されれば、自己破産ができずにまた返済を続けていくことになります。
それは相続放棄や、受け取るべき家の権利を他の相続人に渡してしまう事も含まれます。
どれもタイミングによりますが、素人判断は禁物。早め早めに弁護士に相談しましょう。
遺産分割協議が終わる前なら、効果的な法的なアドバイスがもらえるからです。
例えば、親から家の権利の一部を受け継いだなら、その持分を買い取ってもらえばそれを返済に回せます。
家や土地の名義がまだ変わってなくても、破産の際の処分の対象になるので、その辺りも弁護士なら早めの手続きを勧めてくれます。弁護士の人脈から名義変更のための司法書士の紹介もしてくれます。
下手に弁護士に隠すと前述のように、自己破産が出来なくて、もっと色々失う事になります。
遺産相続と自己破産は複雑な関係です。複雑であると言う事を踏まえ、弁護士等専門家に相談し、少しでも得のするように動いていただけたらと思います。
何はともあれ、変な話ではありますが相続が生じる可能性があるなら、早めに自己破産手続きを開始しておく事が何より大事なのです。

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