自己破産申請が通らなかった場合

この記事を読むのに必要な時間は約4分20秒です。

ギャンブルや浪費でつくった借金では自己破産できない?っていうのはネットではもう事実のように語られている情報ですが、実はこれは正しくありません。
確かに、破産法の免責不許可理由のなかに「浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ,又は過大な債務を負担したこと」というのがあります。
では、こういったことが原因で多額の借金を背負ってしまった人の場合、絶対に自己破産することができないんでしょうか?
実は、ほとんどの場合自己破産が認められるんです。
裁判官には裁量免責というものが認められており、免責不許可理由に該当する事案だったとしても、債務者の状況等を考慮してそれが妥当だと思われる場合には裁量で許可することができます。
このような情報は弁護士や専門家からすれば基本的事項でありますが、一般の人では知らないこともほとんどです。やはり、弁護士に専門するのが解決への糸口だと言えるでしょう。
つまり、ギャンブルや浪費が原因で多額の借金をつくったとしても、現に借金を返済することが不可能な状況であり、裁判官がそれを認めれば自己破産申請は通るということになります。
これが通らないというのは本当にまれな話しで、例えば借金をするときに相手を騙したりといった、かなり悪質な場合などです。
ネットの掲示板からの情報などでは、ギャンブルでつくった借金では自己破産することができないという情報がさも本当のことのように飛び交っているようですが、実際の判例はそれとはかけ離れたものになっているようです。
自己破産申請が通るかどうかについては、たくさんの案件を担当している弁護士に相談するのが一番確実だと思います。

では、実際に自己破産申請が通らない場合っていうのはどのようなケースがあるんでしょうか?
自己破産する場合に、高額な財産を持っていれば当然それは返済にあてられるんですが、それを避けるために財産を隠したり、名義移転したりということをする人がいます。
このようなことが発覚した場合には、免責は認められません。
また、中には自己破産する前に離婚をして財産を慰謝料という形で妻に渡してしまい、ほとんど財産の無い状態にわざとする人もいるようです。
このような場合には、ある一定の期間が経過していないと、借金を返済したくないために故意に財産を減らしたという判断をされて申請が通らないことがあります。
故意や悪意によって借金を返さないで済むようにする行為は、当然ですが認められません。
できるだけ財産を取られたくないという気持ちはわからなくもないですが、あとになって大きな代償を支払うことになります。
このあたりの対応についても、弁護士に相談しながら進めるのが確実でしょう。

自己破産申請が通らなかった場合にはどうすればいいんでしょうか?
このまま債権者の強硬な取立てにおびえ続けるしかないんでしょうか。
こういった場合におすすめできるのは任意整理という方法です。
破産が認められない以上、債務はなくなりません。
ではどうすればいいのかというと、弁護士か司法書士に間に入ってもらい、債権者と交渉して支払える範囲内で支払っていくという内容で話し合います。
うまくいけば借金をかなり軽減できる場合もあります。
この場合には、こういった任意整理の案件を多数処理している弁護士事務所や司法書士事務所にお願いすることで成功率も高くなります。
自己破産のように借金が免除されるのとはかなり条件が違いますが、自己破産申請が通らないというのは債務者本人にかなりの落ち度がある場合に限られると思いますので、これが現実的な選択といえるのではないでしょうか。
当初の計画とはかなり違う結果になったとしても、やはり弁護士と相談しながら現実的な最良の選択をできるよう努力が必要だと思います。
法律が絡むような問題であればより一層、弁護士といった専門家を頼る必要があります。
毎月の支払い可能な額など、今一度ご自分の経済状態をしっかりと把握して、再起するための計画をしっかりと立てていきましょう。
The following two tabs change content below.
アバター

大江戸下町法律事務所

当事務所は、平成16年4月に開業し、弁護士1名、事務スタッフ3名でスタートしました。平成22年には、業務充実のため法人化し、支部を構え、現在弁護士8名(東京7名、柏1名)及び事務スタッフ10名強にて運営しております。いずれのオフィスも駅近で交通至便です。 事務所名は、先祖代々下町で暮らしてきた私の発想(我儘?)でつけました。 当事務所は「正しい人を守る」ための弁護士活動をしています。お金持ちにも、正しい人悪い人いずれもいますし、弱者にも、正しい人悪い人いずれもいます。いずれであっても、正当な人の正当な利益のために働きたいと考えております。 子細なことであっても結構です。お気軽にご相談ください。
アバター

最新記事 by 大江戸下町法律事務所 (全て見る)

関連記事はこちらをご覧ください。

  • 自己破産で土地はすべて処分されるのか?共同名義やローンが残っている場合は?
  • 自己破産後に車の購入ができるのか? ローンは組めるのか?
  • 同じ家に住み続けられる?自己破産後の住居について
  • 奨学金は借金、自己破産しても奨学金の返済義務はなくならない?
  • 妻に内緒で自己破産できるの?
  • 無職・フリーターだけど自己破産できる?
  • 生活保護受給者の自己破産(費用、手続き、タイミングなど)について
  • 自己破産が家族に与える影響とは
  • 自己破産が就労に与える影響
  • 自己破産が認められないタイプの借金とは
  • 自己破産したら家族に知られてしまうの?
  • 自己破産したら生命保険はどうなるの?
  • 自己破産した人でも遺産相続できるの?
  • 自己破産すると借金できないの?
  • 自己破産すると職業が制限されるのかどうかについて
  • 自己破産できない場合もあるの?
  • 自己破産でも保護される!所有が認められる自由財産とは
  • 自己破産で土地はすべて処分されるのか?共同名義やローンが残っている場合は?
  • 自己破産とカード会社の調査について
  • 自己破産によってどうった制限を受けるのか?
  • 自己破産による年金への影響は?
  • 自己破産と取り立てについて
  • 自己破産と夜逃げ
  • 自己破産と家の任意売却
  • 競売について
  • 自己破産と違法な取り立ての関係
  • 自己破産と離婚慰謝料について
  • 自己破産における裁量免責とは
  • 自己破産における賃貸借契約書について
  • 自己破産による銀行口座凍結について
  • 自己破産は何回もできるの?
  • 自己破産の際の資産・財産の処分について
  • 自己破産は子や孫にも影響する?
  • 自己破産を理由に解雇することは可能?
  • 自己破産を理由に離婚できる?
  • 自己破産を行うと滞納した借金はどうなるのか?
  • 自己破産を行った場合、住んでいるアパートから退去する必要があるのか?
  • 自己破産を選択した場合の住宅の取り扱い
  • 自己破産前のカード使用について
  • 自己破産前の資産譲渡について
  • 自己破産後にローンが組めるまで
  • 自己破産後に借金したらどうなるの?
  • 自己破産後に車の購入ができるのか? ローンは組めるのか?
  • 自己破産後のクレジットカードについて
  • 自己破産後の両親の財産相続
  • 自己破産後の住宅ローンはどうなる?
  • 自己破産後の医療費について
  • 自己破産後の就職活動について
  • 自己破産後の生活保護について
  • 自己破産後の財産分与について
  • 自己破産後の返済義務について
  • 自己破産手続き中の周りの家族に対しての連絡
  • 自己破産手続き期間は債務の状況で大きく変わります
  • 自己破産決断のタイミングはいつ行うべきか
  • 自己破産者への給与差押さえについて
  • 自己破産裁判所の審尋について
  • 詐偽的に自己破産した人について
  • 連帯保証人が自己破産した場合について
  • 連帯保証人と自己破産について
  • 過去に自己破産の経験がある人との結婚で被るデメリット
  • 任意整理中の自己破産は?
  • 個人事業主の自己破産について
  • 自己破産の原因は?
  • 交通事故債務による自己破産
  • 債務整理・自己破産・任意整理・個人再生の無料相談。まずはお問い合わせください。 東京:TEL:03-5807-2885 柏:TEL:047-193-8100 初回相談料0円 受付:平日9:30~19:00(土日応相談) メール受付>